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”ダイナマイト”と呼ばれたボクサー。フアン・マヌエル・マルケス。

フアン・マヌエル・マルケス。彼はメキシコ出身のボクサー。高い攻撃力を武器に’ダイナマイト’と呼ばれ、数多くのボクサーと、名勝負を繰り広げた。

キャリア全64試合を行なっているが、その中でも元6階級チャンピオンである伝説のボクサー”マニー・パッキャオ”との試合が印象に残っている人が多いだろう。

パッキャオとは、合計4回も試合をし、全ての試合が接戦となりダウンの取り合いとなっている。

初めての対戦となった2004年5月8日。相手のパッキャオが初回に3回ものダウンをマヌエルから奪い、パッキャオの圧勝に見えた試合だった。が、ダイナマイトの火は簡単には消えなかった。マヌエルは、そこから息を吹き返し、各ラウンドで有効なパンチを当てていく。この試合は12ラウンド(全12ラウンド)では勝敗がつかず、試合の行方は判定へと委ねられた。結果は三者三様の引き分けドロー。

最後の対戦となった2012年12月8日。全世界が注目したこの1戦。序盤の3回にマヌエルがパッキャオからダウンを取った。4回対戦しているが、これが初めてパッキャオからとったダウンだった。しかし、フィリピンの英雄パッキャオもこのままでは終わらなかった。ダウンを取られた後は、マヌエルに的確なパンチをあて、マヌエルダウン寸前まで追い込んだ。まるで1回目の対戦の時と逆のような状況だ。

その後はパッキャオが優勢で試合進めた。

試合が動いたのは6回。このラウンドは激しい打ち合いとなった。ラウンド残り10秒。パッキャオが、素早い踏み込みから、ジャブを打ちスピード活かした攻撃を仕掛ける。リアルタイムで見ていた僕も「いけ!!そこだ!!」と心の中で叫んでいた。(パッキャオを応援していた)

マヌエルは、そこにストレートのカウンターを合わせ、なんとワンパンチでパッキャオを失神させKO勝利をおさめた。

試合後も顔からの出血が止まらない、マヌエルがチャンピオンベルトを巻き、負けたマニーパッキャオは殴られたのか?というくらい顔にあまり傷がなかったのが印象的だった。

この一戦は全世界に衝撃を与え、ボクシング界に残る名勝負となり後世にも語られる試合となったのは間違いない。

そして、2017年8月。マヌエル・マルケスは右肩の負傷を理由に引退を発表し、’ダイナマイト’の火が消えることとなった。

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