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謎に包まれたナスカの地上絵

ナスカの地上絵は、南米ペルー南部のナスカ平原にあり、ナスカ川とインへニオ川に囲まれた平たんな砂漠の地表に、200平方マイルの面積で描かれています。
これらの地上絵は、数千メートルにわたって平行に伸びるものもあれば、波状に交差するものもあり、約300種類のパターンがあり、そのうち70種類は植物や動物をモチーフにしたものです。地上から見ると、ナスカの地上は曲がりくねった小道がいくつかあるだけにしか見えません。しかし、上空から見ると、生き生きとした模様の全貌がはっきりと見えます。

ナスカの地上絵
ナスカの地上絵の衛星写真

2000年もの間、謎に包まれていたのです。ナスカの地上絵は、誰が何のために描いたのか、いまだに解明されていないことから、「ミステリーベスト10」のひとつに挙げられています。
ナスカの地上絵の線上に嵌め込まれた土器片を専門家が詳細に調査した結果、「ナスカの地上絵」の「模様」は完成した時期が異なり、短いものでは少なくとも1400年前、中には2000年以上前から存在していた模様もあることが確認されました。彼らは、この巨大なモチーフが1000年もの間、自然の力を受けずに生き続けたのは、実はナスカ平原の気候と関係があるのではないかと推測しています。

ナスカの地上絵

ナスカ平原は乾燥した不毛の大地で、岩盤の台地が太陽の熱を吸収し保持することで暖かい空気を放出し、空気中に防護壁を作り、台地上の風は平地上の風よりも弱くなります。
1994年12月17日、ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されました。