中南米には動物の血だけを餌として生きている非常に恐ろしいコウモリが生息しています。
ナミチスイコウモリの珍しい食事方法
トピックセンテンス
中南米には動物の血だけを餌として生きている非常に恐ろしいコウモリが生息しています。
サポーティングセンテンス
コウモリは飛ぶことができる唯一の哺乳動物です。その中でもさらに特殊な特徴を持っているコウモリがいます。それは「ナミチスイコウモリ」です。ほとんどのコウモリは小型昆虫を餌として生きていますが、このナミチスイコウモリは名前の通り動物の血だけを餌として生きています。ナミチスイコウモリはこのような恐ろしい生態から別名「吸血コウモリ」と呼ばれているそうです。
生息地はメキシコや中央アメリカおよび南アメリカの熱帯地方です。通常100匹の群れで生息しているが1000匹以上の群れで生息することもあります。ナミチスイコウモリは夜行性で昼は洞窟でで逆さまにぶら下がり暗闇で眠っています。夜の最も暗い時間帯に餌を求めて洞窟から出てきます。ナミチスイコウモリの興味深いところは食事の仕方が独特だということです。ナミチスイコウモリは眠っている馬や牛などの体に直接飛んでくるのではなく、一度近くに着地し四つん這いになりながら接近し獲物の体にへばりつきます。その後鼻のあたりにあるセンサーで血管のある場所を探し当てます。そして鋭い歯を使い獲物に噛みつき流れ出た血液を舐めて摂取します。この時、舐めると同時に唾液を出し血液が固まらないようにします。このようにして、約30分間血を舐め続け、米国哺乳類学会のDesmodus rotundusという論文によると「ナミチスイコウモリは1 日あたり平均 20 ml を飲む可能性があると推定しています。」と述べられています。
ナミチスイコウモリは主に馬や牛などの家畜を狙いますが、人間の血を吸うこともあるので注意が必要です。1度に死に至るほど大量の血を吸われることはありませんが、噛まれたことによって伝染病を引き起こすリスクがあります。
コンクルーディングセンテンス
中南米にはこのような恐ろしい生態を持つナミチスイコウモリが生息しています。人を襲う可能性は低いですがもし生息地に訪れることがあれば注意が必要です。
参考文献
参考文献