ラテンアメリカと日本のesportsを比較する
こんにちは。日本でも少しずつ注目されつつあるesportsについて、私ができる範囲で調べたことと、その考察についてを皆様に共有できたらと思います。
私が今回調べたゲームのタイトルは、League of Legendsというゲームです。このゲームの、「ランクゲーム人口」と「プロシーンの視聴者数」のデータを見ていこうと思います。(ランクゲームとは、勝敗によって自分の順位が変動する、競技性の高いゲームモードです。)
このデータを用いる理由は、ランクゲーム人口はおおむねゲームのプレイ人口に近いと考えられていること、ある程度確実性のあるデータをそろえられるからです。
これは、ランクゲーム人口をサーバーごとにまとめたものです。(比較用として他のサーバーの人口も載せています。)これを見て、御覧になった皆様はどう感じたでしょうか。日本がほかのサーバーと比較して圧倒的に人口が少ないことがわかると思います。
私がこのデータを見て思ったのは、ラテンアメリカサーバーのプレイ人口が想像以上に多かったという点です。
右に並んでいる韓国やヨーロッパ、北アメリカはプロシーンではメジャーリージョンと呼ばれていて、実績と実力のある地域とされています。その地域の一つである北アメリカのサーバーと人口とほとんど変わらないというところが意外でした。
日本 最高同時視聴者数 3万7644人 平均視聴者数 2万0382人
ラテンアメリカ 最高同時視聴者数 9万5170人 平均視聴者数 2万4603人
北アメリカ 最高同時視聴者数 41万5731人 平均視聴者数 17万6012人
ヨーロッパ 最高同時視聴者数 83万1198人 平均視聴者数 30万9955人
この数字は今年の春ごろに行われた国内リーグ(LJL Spring 2021,LLA 2021 Opening)の視聴者数です。ことプロシーンの視聴者数という点で見ると、先ほど見たサーバーの人口ほどの差がついていないように見えます。
それらも含めて日本とラテンアメリカを比較すると、日本はプレイ人口に対してプロシーンの視聴者数が多く、逆にラテンアメリカはプレイ人口に対してプロシーンの視聴者数が少ないと考えられます。
日本の視聴者数が多いのは、母数が少ないぶん日本のプレイ人口に換算されていない人(外国人が観戦する場合など)の比率が大きくなることや、esportsという名前がついたことで話題にあがりやすくなったこと、高性能なスマホの普及によって観戦がしやすくなったことなどがあげられると思います。
逆にラテンアメリカの視聴者数が少ないのは、地域に含まれる国の数が多すぎて、観戦者側が応援しづらかったりするのかなと思いました。
私のデータ提示と考察は以上です。これらのデータを見て、皆様は何を考え、思ったでしょうか?私はただのesportsが好きな人間として考察しましたが、中南米について調べてる方、知っている方、住んでいる方… そういった方々からはまた違った考えが出てくるかもしれません。ぜひ、コメントで教えてください。
参考文献
サモナーのラダーランキング :: LoL リーグ・オブ・レジェンド戦績情報、データベースサービ – OP.GG
2021年8月2日閲覧
https://jp.op.gg/ranking/ladder/
Esports teams and events stats: Dota 2, LoL, CS:GO | Esports Charts (escharts.com)
2021年8月2日閲覧
https://escharts.com